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木の花は紅梅?



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梅の木はもともと日本にはなかったようである(諸説あり)。はじめ白梅、後に紅梅が入ってきたのだとか。おそらくは奈良時代に帰化人か遣唐使などが日本に持ちこんだのではないだろうか。

ところで紅梅は離れて見ていると、艶やかで量感もあって見事だけれど、近くに寄って見るとどうにも綺麗とは言い難い。とりわけ花弁が開ききると、「夕顔」に出てくる病にやつれた乳母を連想してしまってどうにもいけない。そして最近気がついたのだけれど(遅いって)、紅梅は花の咲き始めの方が綺麗だ、ということが分った。薔薇の花弁を見るようで実にいい感じである。



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その点白梅は花弁が開いても清々しくって見ていて気持ちがいい。これは見る側の勝手な思いなのであって、花にとっては子孫を残す手段の形と色と匂いなのであって人間の気持ちなんて考えているわけではないだろう。



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紅梅は花の咲き初めを傍によって観賞する方がよい、満開になれば少し離れて量感と色合いの艶やかさを楽しむ、そんな観賞のしかたがいいような気がする。

白梅は近くで見てその匂いと形を愛でる、こんなんでどうだろうか。田舎の道を歩いていて、農家の庭先からほのかに白梅のにほいが漂ってくるなんていいもんだ。北山か奈良の方に行けばそんな場面に出合えそうな気がする。







by chikusai3 | 2021-02-27 06:10 | | Trackback | Comments(0)